千夜 承安 (チヤ・ エイモス / アモス)

チヤ・エイモスは、オペラ、バレエ、交響曲の指揮における卓越した多才ぶりを認められ、急成長を遂げている若手のシンガポール出身の指揮者。現在、広島大学交響楽団指揮者・顧問、ユーダイモニア管弦楽団指揮者。

サンクトペテルブルクで、急きょ代理として《コジ・ファン・トゥッテ》を指揮してデビューした後、オペラとバレエの指揮者として定期的に招かれており、マリインスキー劇場、北オセチア=アラニア歌劇場、ペルミオペラバレエ劇場、ブリヤート歌劇場、チャイコフスキー記念サンクトペテルブルク・バレエ劇場等、ロシア全土にある歌劇場のほか、マルメ歌劇場、ワロン王立劇場、上海歌劇院、シンガポールのオペラ・ヴィーヴァ等、世界中の歌劇場にも出演している。オペラとバレエの主なレパートリーには、《フィガロの結婚》、《コジ・ファン・トゥッテ》、《魔笛》、《ドン・ジョヴァンニ》、《セビリアの理髪師》、《カルメン》、《椿姫》、《ラ・ボエーム》、《アイーダ》、《リゴレット》、《ファルスタッフ》、《マクベス》、《さまよえるオランダ人》、《エフゲニー・オネーギン》、《イオランタ》、《タンホイザー》、《ドン・キホーテ》、《くるみ割り人形》、《白鳥の湖》、《眠れる森の美女》、《ジゼル》、《シルヴィア》、《プルチネルラ》、《ペトルーシュカ》、《火の鳥》、《カルタ遊び》等がある。

交響楽の指揮者としては、たびたびロシアの著名な歌劇場に招かれている。これまでに、サンクトペテルブルク交響楽団、サンクトペテルブルク国立カペラ交響楽団、マリインスキー劇場管弦楽団等のほか、近年のシーズンでは、サンクトペテルブルク国立交響楽団《クラシカ》、グランカナリア島フィルハーモニー管弦楽団、ハラパフィルハーモニー管弦楽団、トリヤッチ交響楽団、ムルマンスク・フィルハーモニー管弦楽団、トムスク交響楽団、バルト海フィルハーモニック、MAVブダペスト交響楽団、マニラ交響楽団、アンサンブル1B1、四川交響楽団、シンガポール・チャイニーズ・オーケストラ、ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団のアンサンブル、カダケス管弦楽団、東京春祭特別オーケストラ等と共演、またミュージカル・オリンパス国際音楽祭、メドック音楽祭、シンガポール国際音楽祭等でも指揮を務めた。

ロンドンのトリニティ・ラバン音楽大学でピアノと作曲を学んだ後、レオニード・コルチマーのもとでオペラ・交響曲の指揮法を学び、リムスキー=コルサコフ記念サンクトペテルブルク国立音楽院を卒業した。16~17年には、アイスランド交響楽団およびBBCフィルハーモニックで、ヤン・パスカル・トルトゥリエのアシスタント指揮者を務めたであり、18~20年には、マリインスキー劇場アラニア支部の指揮者これまでに、ピアノ、作曲、指揮でいくつかの賞を受賞しており、ロシアの第2回国際指揮コンクール・サンクトペテルブルク・オープンで第1位(2017)等が挙げられる。リッカルド・ムーティに選ばれ、19~21年にかけて東京春祭でヴェルディのオペラに出演し、マクベスと共に東京でデビューし、リゴレットも指揮しました。

チヤは指揮活動に加えて、文化、環境、地域社会の保全と活性化に取り組んでいます。本業は指揮者ですか、 今は広島大学のリサーチフェロー研究者であり、2021年に代表(音楽と文化)として国際環境法評議会に任命されました。